ピアノを独学する大人のモチベーション維持の方法

大人になってからピアノを始めた方へモチベーションの維持方法をご紹介します。

子供時代は、親の方針でピアノレッスンに通い始めるというパターンが多いかと思いますが、大人になってからレッスンを始める場合は、ご自身の意思で「やってみたい!弾けるようになりたい!」という思いから楽譜や楽器に手を伸ばすことが多いかもしれません。

そんな社会人のピアノ練習者の方に向けて、どのようにその頑張りを継続させていくかをご説明します。

レッスンの壁にぶつかったら、練習内容の精査をしよう

大人からピアノレッスンを始めたという方のなかには、子供時代に少しレッスンに通った経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

子供のころは、親の庇護のもとレッスンに通うので、保護者の方と先生が、レッスンで使う教材、発表会への出席の意思、コンクールへの参加などについて話し合い、決められたレールの上を歩むパターンがほとんどかと思います。

ですが、大人の方の場合は、そのようなレッスンとは違った形で練習しますね。

大人は、ご自身の目指す目的が明確である場合が多いので、弾きたい曲のテキストを選び、好きな方法で練習する方が多いことも事実です。

実際にレッスンを始めると「思っていたように練習が進まない…」「上達しているのかわからない」とモヤモヤするときもあるかもしれません。

壁の乗り越え方

そのようなとき、どうやって壁を乗り越えて練習を継続させていくか…。

まずは、練習の内容を精査しましょう。

例えば、弾きたい曲中にスケールに似たメロディラインがあるとします。楽譜通りに何度も同じ練習を繰り返すことも大切なのですが、音階を弾く練習ができるテクニック集を用いて、そこだけピックアップしてレッスンします。

スケールは、弾く調で運指の順番が異なったり、黒鍵を弾く場合も出てきますね。

まずは、曲の調と同じ音階の練習を取り入れ、調号などの確認や仕組みを理解した上でスケールを弾くことができるようになりますよ。

また、「ゆくゆくはコード進行を覚えてポピュラーの曲を弾けるようにしたい」という場合は、クラシック以外の音楽の勉強も必要になります。

このように、モチベーションを維持するためには、ご自身が「どのようにレッスンを進めて、どこに到達したいのか」を明確にして、必要と思われるレッスンに取り組んでいきましょう。効果的な練習方法に変化させることで、また新たなスタートが切れるかもしれません。

モチベーションは、誰かに演奏を聞いてもらうことで保とう

唐突ですが、子供のころのピアノレッスンの始め方は、だいたいこのような形ではないでしょうか。

親:「この子音楽が好きそうだな。やらせてみるかな」

子:「やってみたい!やってみたい!」

新しいことに飛びかかりはしますが、小学校も中学年頃になると、だんだん弾く曲の難易度もあがり、一筋縄の練習では弾きこなせなくなります。

子:「ピアノはお母さんが勝手に始めた習い事で、私(子供)が決めたことではないから辞めたい」

親:「でもね、続けることってすばらしいことだよ!一緒に頑張ろうよ!」

子:「一緒に練習をやってくれるなら頑張れるかも…」

子は親の言いなりに動かないのが世の常ですが、親の後押しがあればまた前を向いて進むことができるものです。

大人のモチベーションの保ち方

大人も同じかもしれません。一人で練習していても、ときに褒められたりすればそれだけでモチベーションが保てるときがあります。

そこでおひとりでピアノレッスンを進められる方のモチベーション保持方法として一番手っ取り早いのは、ご家族やご友人に演奏を聴いてもらうことかもしれません。

「恥ずかしくて聴かせられない」という方は、電子ピアノの録音ボタンを利用するという手もあります。客観的に演奏を聴くことは、下手な部分だけ目立って耳に届いてしまうのでショックですが、それ以上にすばらしい効果を得ることができます。

それは、ご自身の演奏技術の足りない部分が見えてくるということです。

「うまく弾けるつもりになっていたけど、16分音符の並んだところは、実は滑っていた」とか、「強弱を大きくつけて弾いたつもりだったけれど、実はあまりついていない」など、下手なんだと落ち込む前に、次に何をやればいいかを理解する良いチャンスとなります。ぜひ、効率よい練習を取り入れて、目的にむけて進みましょう。

ときには演奏会や楽譜・楽器購入でやる気にご褒美を!

レッスンに疲れてしまったときは、無理をせず少しお休みしましょう。

そして、ご自身の頑張りに、ご褒美を与えることを考えてみませんか?

好きな音楽家の演奏会のチケットをとっても良いですし、新しい楽譜や楽器の購入を検討することもおすすめです。お休みすることで心身に栄養をつけ、またやりたくなったときに再開しても良いのではないでしょうか。

一番いけないことは、がんじがらめになることです。

疲弊しないように、日ごろから肩の力を抜いて、ピアノレッスンに取り掛かってください。

一人きりのピアノ練習では上達しないと感じたら、音楽教室を訪ねるのも良し

仕事で疲れてしまって、休日は一日中寝ているという方も多いなか、ピアノの練習を始めようと思ったその気持ちだけで、大変すばらしいことと思います。

好きな曲だけ弾きたいときには、そのワンフレーズだけに特化して練習しても良いですし、弾きたいときに弾きたいだけ練習することも「アリ」です。

しかし、どうしてもつまづいてしまって出口が見えない、そんなときは、ぜひお近くの大人用音楽教室を訪ねてみてください。

1回限りの体験レッスンをやっている教室もありますし、3カ月などのスパンで1曲集中でレッスンしようという企画を持っている教室などもあります。同じ志をもった仲間に出会うことも、モチベーションの維持に効果的なのではないでしょうか。

ぜひご紹介したような維持方法を検討していただき、楽しくマイペースにピアノ練習を続けてください。いつの日か「ああ、あの時辞めないでよかったな」という時が来るかもしれませんよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。