社会人がピアノを練習するときに気を付けたいポイント

社会人になってからピアノを習い始めた方のために、練習するときに気を付けたいポイントについてご紹介します。

仕事が忙しくなかなか練習時間を確保できなかったり、疲れていると練習に集中できなかったり。社会人になるとピアノの練習の継続そのものが難しいですね。

限られた時間のなかでいかにして効率の良い練習方法を取り入れるかが大人の方には大切です。その秘訣についてご説明します。

少ないピアノの練習時間で取り入れたい内容3選

都心まで仕事に出ている方などは、通勤時間の往復で2時間、残業帰りは12時近く…という生活を送られていることも多いかと思います。

社会人が限られた時間の中で、ピアノの練習をしたい!と希望するときには、どのようにして技術の向上を図るべきなのでしょうか。

テクニック集で指の体操、教本で基礎練習、レパートリー集で曲の練習が望ましい

本来であれば、ピアノレッスンは、必ず指のためのエクササイズから練習をはじめ、次にバイエルなどの教本を用いた基礎練習、最後にレパートリーの練習…というパターンが望ましい練習方法です。

もしも、毎日ほんの少しでもピアノに触れる時間が持てるという方は、できればこの3つの練習を日課にして頂けると、これまで積み重ねてきたピアノ演奏の技術をさらに伸ばしていくことが可能です。時間がない日には1回ずつの練習でも構いません。

その日までにやってきた練習内容や覚えたことを忘れないようにするためにも、なるべくピアノに向かうことをおすすめします。

忙しいときには指の体操だけを日課にしよう

「忙しくて毎日の練習は到底無理!」という方もいらっしゃるかと思います。

そのようなときは、指のエクササイズであるテクニック集を用いた練習だけでも取り入れて下さい。

指の力はすぐに元に戻ってしまいますので、ハノンならば1曲を1回でも、リズム変奏を入れて2回でも結構です。テクニックの練習だけは日課にできるとよいですね。

譜読みに時間をさけない人は音源を聴く

社会人でピアノを練習している方のなかには、「譜読みにどうしても苦手意識があり、毎回練習が進まない…。」という場合もあるかと思います。

そのような場合は、通勤途中で音源を何度も聴くことで、譜読みの力が向上します。できればお手元に楽譜を用意して、譜面を目で追いながら音源を聴けるとよいのですが、ラッシュ時にはそのようなことは到底不可能かと思います。

そこで譜面を見ることはお昼休みか家での作業などと割り切り、他の方に迷惑をかけない程度にスマホなどで音源に耳を傾けてください。

音の運びそのものを耳で覚えることができるため、音源を聴くという行為は読譜力をつける有効な手段となります。

通勤時間を有効利用する、ピアノトレーニング術

それでは、少し長めの通勤時間を過ごされる社会人の方のために、おすすめのピアノトレーニング術についてご紹介します。

■音楽を聴いて耳トレーニングをしよう

前述の通り、新しい曲を弾くときやどうしても毎日練習することは難しい場合に効果的なのは、「音源を耳から聴いて理解する」方法です。

ヘッドフォンで音源を聴くと、メロディラインの運び、伴奏形の変化などが客観的に聞き取れ、曲そのものの構成を理解しやすくなります。

また、ピアニストの演奏では強弱や「タメ」などの表現方法も学ぶことができるので、一石二鳥です。ぜひ取り入れて下さい。


■スマホで譜読みの練習もできる

スマホのアプリには、音楽の勉強ができるものが多数開発されています。

iPhone用ですと、小学生音楽クイズ・音楽記号クイズ・音楽用語辞書・楽譜の練習、android用ですと、音感トレーニング・ピアノコードクイズ・楽譜マスター・譜読みマスターなどが挙げられます。

小学生で習うレベルの楽典からピアノのコードがわかるようになるもの、譜読みのトレーニングができるものと習得する目的も多岐にわたり、必要なものをチョイスすることが可能です。

このようなアプリをランチタイムなどに利用することも、忙しい社会人の方にとっては時間の有効利用と言えるでしょう。ゲーム感覚で楽しみながら、アプリでのピアノ練習を取り入れて下さい。


■楽典本など読書で音楽の知識を得る

通勤電車内などでは、楽典本を読むのが効果的です。楽典本とは、音楽の決まり事などを網羅した、音楽の一番詳しい教科書のようなものです。

内容も音大受験用の本格的なものから、大人向けに書かれたものまでさまざまな種類の本が各社から出版されています。

楽器店の楽譜コーナーや、大型書店の音楽のコーナーなどで見つけることができますので、ぜひお時間があるときに一度手に取って下さい。

楽典を知ることは、ピアノ曲の構成や表現方法などを音楽の決まりのなかで理解・解釈することにつながります。得た知識は必ずピアノ演奏に生かすことができますよ。

頑張りすぎない練習で楽しく音楽生活を送ろう!

最後に社会人のピアノの生徒さんは、ぜひレッスンを詰め込みすぎず、頑張りすぎないことを前提に練習を進めて下さい。

一念発起して始めたピアノレッスンで疲れてしまったら、元も子もありません。

「今日は曲のはじめから2段目まで、明日からは2段目までのおさらいとできれば3段目」というふうに曲も五線譜の段で短く区切って練習するなど、大人の方には「ゆっくりと少しずつレッスンする」方法がおすすめです。

ぜひピアノ演奏を楽しむ気持ちを忘れずに、音楽あふれる生活を送ってくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。