ピアノ初心者のための基礎知識のまとめ

ピアノを習い始めて間もない方に向け、これまでピアノを上達させるために必要なことをお伝えしてきました。

ピアノに向かう際の姿勢、理想の手や腕の形、鍵盤の押し方や楽譜の読み方など、たくさんのことをご説明しましたが、ここでもう一度基本を振り返り、最低限心に留め置いていただきたいことをまとめます。

基本を離れて、今後はレパートリーの練習に取り掛かる方も多いと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。

理想的なピアノを弾く姿勢と手の形を確認しよう

ピアノを弾くうえで理想的な姿勢は以下の通りです。

理想的な姿勢
  • ひざが90度くらいになるくらいの椅子の高さ
  • 腕の角度が45~50度ほど
  • 背筋はできるだけ伸ばし気味にする

足の裏はしっかりと地面につけて踏ん張れるようにしてください。

また、腰から上の体重は、腕から手に向かって伝わっていく…と意識するだけで、鍵盤を押すときに、楽に自由に弾けるようになります。

指番号と運指方法を再度確認しよう

ピアノに向かう姿勢を理解したら、次はどのように指を使うかを確認しましょう。

楽譜には音符の上に指番号が書かれていることが多いので、まずは指番号を再度ご説明します。

指番号は、両手とも、同じ指に同じ番号がついています。そのため、両手をセットで覚えてしまうのが便利です。

指の番号は、以下のとおりです。

指番号

親指…1、人差し指…2、中指…3、薬指…4、小指…5

また、1オクターブ(例えば、ドから次のドまでの幅のこと)を弾く際の運指の方法ですが、こちらは右手と左手で少々異なります。

まずは右手です。ドレミ、から始まるハ長調でご紹介します。

右手
  • ドレミまで1、2、3の指で弾く。
  • 次のファの音は、3の中指の下を親指にくぐらせて、再度1・親指を持ってきて弾く。このとき、残りの4本(2・人差し指、3・中指、4・薬指、5・小指)の指が自然な形になるようにふんわりと開いておく。
  • ソラシドは、この残りの4本中の、2から順番に弾いていくと、最後の「高いド」が5の指・小指で正しく終わる。

続いて左手です。

左手
  • 5の小指から始め、ド、レ、ミ、ファ、ソまで順番に弾く。
  • 1の親指の上を3の指でまたがせる。
  • ラの音を3の指で弾く。このとき、残りの2本の指(2・人差し指、1・親指)を、自然な形に戻しておく。
  • 最後のシ、ドを、2・人差し指と1・親指を使って弾く。

この指の運び方は、「レ」から始まるニ長調や、「ソ」から始まるト長調などで同じように使います。

基礎の基礎となる運指ですので、なめらかに弾けるように練習を重ねると良いかもしれません。

指を動かす練習をしよう

次にご紹介するのは、指の動かし方です。

ピアノを弾くときは、ガチガチに力の入った指では鍵盤をうまく押すことができません。

できたとしても、音に優しさが欠けてしまって、弾こうとする曲の雰囲気に合わない音色になってしまうかもしれません。

このため、腕や手の力を程よく抜いて、腕や肩・首を傷めずに弾けるような練習をしましょう。

なめらかに弾けるようにする練習

両手でも、片手でも始められる練習です。

右手も左手も同じ「ド」の音から始め、最後は「ソ」までで折り返します。この「ドレミファソファミレ」を何度か繰り返します。

注意することは、自分の出している音を良く聴くことです。

右と左の音がずれていませんか?弾きにくい、4や5といった指になると、音の大きさが小さくなったり、音の長さが揃えられなかったりしませんか?

とにかく耳を傾け、ご自身の音を良く聴きながら練習してみてくださいね。

スタッカートでの練習

はねるように弾く練習です。

スタッカートは比較的初歩の段階からテキスト類に記載されています。こちらも傘の上の雨粒がはじけるような軽やかなイメージを持って、弾いていきましょう。

音は前述の「ドレミファソファミレ」と同じで結構です。

すべての音が同じ大きさに聞こえるように、また、両手のときは音がバラバラとずれていかないように気を付けてください。

指を開く練習

ピアノを弾く時は、お隣り同士の音が並んでばかりではありません。

1オクターブは1の親指と5の小指で届かないといけませんし、「ド」を弾いたと思ったら、次は4の薬指を使って…と音が飛ぶ場合が多数あります。

この時に備えて、日ごろから指と指の間を広げることができるようにしておきましょう。

  • 「ド」を基点にして指を広げる練習

「ドレ」「ドミ」「ドファ」「ドソ」というように、1の指を基点にして順番に弾いてみる。この練習を何度かやってみる。

  • 「ドミ」「レファ」「ミソ」というふうに1つ飛ばしで弾く練習

「ドミ」は、右手なら1と3、「レファ」は同様に2と4、「ミソ」は3と5の指で弾きます。

ワルツのリズム3拍子にのって、両手でもチャレンジしてみてください。

左手の時は、「ドミ」が5と3、「レファ」は4と2、「ミソ」は3と1になります。

五線譜の読み方を再度確認しよう

「楽譜なんて読みたくない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、できれば楽譜を読めるようにしておくと、ゆくゆく便利なことがたくさん待っています。

まず5本の線は下から第1線、第2線…と読んでいきます。

そして、その間は、「間(かん)」と呼ばれ、この間も下から順に「第1間、第2間…」と呼びます。

基本となる右手の音「真ん中のド」はこの5線の中には表すことができません。第1線の下に土星のように黒丸に横棒がつき出た形で記されています。

音符は順番に、線の上、線の間を繰り返して表します。

ですので、最低限「ド」の正しい音符の位置を覚えて、あとは「線、間、線、間…」と地道に指で数えていきましょう。

もう一つの音符の見つけ方

「真ん中のド」から順番に指で五線譜を数えていると時間がかかる場合があります。

そのため、ト音記号とヘ音記号を頼りに楽譜を読む方法をおさらいします。

ト音記号の書き出しは「ソ」から始まります。ヘ音記号の書き出しは「ファ」です。

上記の2つを覚えるだけでも、途中からでも楽譜を読み進めることができます。

ぜひ一度おてもとの楽譜を見て、「なんの音かな」と、数えてみましょう。

楽しくピアノレッスンを続けよう

ピアノ初心者向けのピアノの決まりごとやアドバイスのお話も、これで一旦おしまいです。

いかがでしたか?参考になる記事はありましたか?

これからは一人で弾ける曲がどんどん増えていく、楽しい時期に突入します。

ぜひ基本の動作を忘れずに、1日でも早くお好きな曲が弾けるようになったり、レベルを向上させたりとレッスンを頑張っていただきたいと思います。

お仕事や家事などと、大人はなかなかピアノの練習時間がとれないかもしれませんが、ぜひご紹介した内容をもとに練習を進めてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。