ピアノが上達する指トレーニングの方法

ピアノ初心者の方のために、ピアノが上達する指トレーニングの方法をご紹介します。

初心者の方でも取り入れやすいトレーニング方法から、ピアノの鍵盤を離れて、入浴時やテレビを見ている間にもできる指のエクササイズ方法までレクチャーします。

一つでもよいので、日々の練習時間に実践して下さい。

目的や目標にわけてトレーニングしよう

トレーニングには、それぞれの意義があります。

「1本ずつきちんと鍵盤を押せるようにしたい」「早いリズムのメロディを転ばないように弾けるようにしたい」など、ご自身の目的や目標に合わせて、ピックアップしながら日々の練習に組み込んでいただけると幸いです。

いずれのトレーニングもハ長調の音(ドレミファソ)で弾ける範囲でご紹介します。

1本ずつの指をきちんと動くようにするトレーニング

まずは1本ずつの指をきちんと動かせるようにするためのトレーニングです。

指は5本すべてを使い、1本ずつ動かしていきます。

両手でいきなり弾き始めて頂いても結構ですし、片手ずつでも構いません。やりやすい方法で始めてくださいね。

■練習法

1.ドレミファソファミレ…と繰り返す。

ゆっくりめの4拍子で、1音は2拍ずつ、「ドー、レー、ミー、ファー、ソー、ファー、ミー、レー」と、3回繰り返して弾き、最後のドは4拍のばします。

これをご自身で「少し指がほぐれたかな」と実感できるまで何度か弾きましょう。

2.次は少し速度を上げて、四分音符で練習する。

音は同じなのですが、「タン、タン、タン、タン…」とテンポよく弾いてみましょう。

3.慣れてきたら四分音符の半分、八分音符で弾く。

「タン、タン、タン、タン」のリズムで弾いていた「ドレミファソ」を、「タタタタ、タタタタ」と弾きます。

指がもつれたらゆっくりのペースに戻しましょう。

自分の音によく耳を傾け、音の粒がそろっているか、両手奏なら音が同じ音の強さで鳴っているかを確認しながらトレーニングして下さい。

一つ飛ばしの動きに慣れるトレーニング

次に、一つ飛ばしで音を弾くとき、その動きに慣れるためのトレーニング方法をご紹介します。

お隣り同士の音を弾く曲ばかりなら案外簡単なのですが、そうはいかないのがピアノ曲の難しいところです。

いろいろなレパートリーにチャレンジできるようにするためにも、練習を頑張りましょう。

  • ドミドミドミドー、ミソミソミソミーの練習

ゆっくりめの4拍子で、1拍ずつ「ド、ミ、ド、ミ、ド、ミ、ドー(2拍のばす)」、「ミ、ソ、ミ、ソ、ミ、ソ、ミー(2拍のばす)」と弾きます。

右手は1(親指)と3(中指)の指を使い、左手は5(小指)と3(中指)の指を使って練習します。こちらの練習もいきなり両手でも、片手ずつでも構いません。

きちんと1本1本の指を鍵盤から上げて弾くことを心がけ、1音、間が抜けてもまごつかないように、その幅(ドとミ、ミとソ)に慣れることが肝心です。

  • 慣れたら「ド、ミ、ソ、ミ」と弾いてみる

上記の、同じ音の繰り返し練習で、「指が十分に慣れたな」と感じたら、今度は3つの音を続けて弾きましょう。

ゆっくりめの4拍子で「ド、ミ、ソ、ミ、ド、ミ、ソ、ミ、ド、ミ、ソ、ミ、ドー(最後のドは4拍のばすと拍子があいます)…」と繰り返します。

3と5の指は独立して動かすことが難しい指です。

無理はせずに手を傷めないよう気を付けながら、トレーニングを進めてください。

スタッカート(音をつなげず切りながら弾くこと)に慣れるためのトレーニング

ピアノの曲には、1音を短く切って弾いたり、はねながら弾いたりするメロディがあります。

このために、指で鍵盤を押した次の瞬間に、指を鍵盤から上へあげるという練習をご紹介したいと思います。

  • 「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ファ、ミ、レ」を1音ずつ切って弾く

最初にトレーニングとしてご紹介した「1本ずつをきちんと動かす」方法と同じメロディを、1音ずつ切りながら弾いていきます。

いきなり両手で弾いても、片手ずつでも構いません。

はじめはゆっくりのテンポで始めましょう。きちんと鍵盤を下まで押して、その反動で上に腕がはねあがる…というイメージを持って1音ずつ確認しながら弾いてみてください。

ちょっと熱いものに触れてしまったときのリアクションのような、「ハッ」とする動きに近いかもしれません。

鍵盤の上で1音ずつをジャンプさせてください。

入浴中やテレビを見ている間にもできるトレーニング方法

机やその代わりになるものが目の前にあれば、どこでも、いつでも、指のトレーニングは可能です。入浴中は特に体が柔らかくなりますので動かしやすくなります。

すぐできる、おすすめのトレーニング法をご紹介します。

トレーニング法
  1. 5本の指をすべて机につける
  2. 上げる指以外の指はそのままの状態を保ち、1本ずつ上げ下げする

指同士が独立しやすくなることで、早いメロディも転ばずに弾けるようになります。一度お試しください。

指トレーニングは毎日続けよう

「ピアノを上手に弾けるようになりたい!」と思ったときは、できれば指の運動だけでも毎日続けることをおすすめします。

なぜなら体のトレーニングと同様に、指もトレーニング次第でどんどん動くようになっていくからです。

仕事や家事で忙しくなかなか時間が作れないのが大人の事情かと思いますが、弾きたい曲にスタッカートが出てきたり、レガート(なめらか)に弾くことが大切な曲に出合うと、日ごろのトレーニングが重要になります。

ぜひ、レパートリーの練習を始める前に、1,2回でも構いません。必要な練習をピックアップしていただき、指の力をつけてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。