【ピアノ初心者向け】音階の覚え方と練習法 ハ長調を例に解説

ピアノの練習を始めたばかりの方に、音階の覚え方をご説明します。

音階とは、音の階段のことです。例えばドからド、ソからソまでの、それぞれの音の間にある8つの音の階段を指します。階段にはそれぞれに「調」という名前がつきます。

音階を覚えておくとピアノの練習をする際に、音の響きの間違いに気づきやすくなります。

一番初めに習うハ長調を中心に、音階についての知識をつけてくださいね。

音階は「ド」から始まる調から覚えると簡単!

音階とは、例えばドからドまでの1オクターブに入っている8つの音(黒い鍵盤を入れると12音)で構成される、音の階段のことです。

世の中には、楽しくて元気が出そうな明るい曲調のものと、悲しみであふれるような暗い曲調のものが存在します。

この明るい曲調・暗い曲調を表すことと、どの音から始まる曲なのかを聞く人に知らせるために、明るい曲ならば「~長調(ちょうちょう)」、暗い曲ならば「~短調(たんちょう)」という呼び方で区別しています。

音階にはたくさんの種類があります。

一番簡単で覚えやすく最もポピュラーなのは、ドから始まる音階で、明るい調でできたものです。この調を、「ハ長調」と言います。

ハ長調の「ハ」は、何を指すかと言うと、日本語読みをした場合の音の名前である「ド」のことです。

「ドレミファソラシド」という呼び方は、イタリア語です。日本語にするとご存知のとおり「ハニホヘトイロハ」となります。各国で呼び方が異なるのです。

■音の名前 対応表

イタリア語 ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
日本語 ハ ニ ホ ヘ  ト イ ロ ハ

というわけで、「ハ長調」はドから始まる明るい調であるということをご理解いただきたいと思います。ハ長調の音階は、上記の通り「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」という音で成り立っていますので、まずはこれを唱え、覚えてみると良いでしょう。

音階には黒い鍵盤を弾くときがある

ご紹介した「ド」で始まるハ長調は、全て白い鍵盤で弾くことができる唯一の調です。このため、初めて音階の練習をするときには、ハ長調から始めることをおすすめします。

そして、短調の曲や他の長調の音階を練習する際に、黒い鍵盤を弾く機会が出てきます。

このため、#(シャープ)や♭(フラット)などの記号をあらかじめ覚えておくと良いです。

音階を弾くには臨時記号も覚える必要がある

ハ長調だけではなく、他の調の音階の練習をしたい場合、臨時記号と呼ばれる楽譜に書かれた印を覚える必要があります。記号は2種類です。

臨時記号
  • #(シャープ):この記号がついた音は、半音上げて演奏する
  • ♭(フラット):この記号がついた音は、半音下げて演奏する

ハ長調の次に弾きやすい音階は、フラットが「シ」の音についたヘ長調か、シャープが「ファ」についたト長調です。

どこの鍵盤を押すかについて、今は混乱を避けるため割愛しますが、「今すぐには弾かないと思うから」という方も、頭の片隅に名前だけ覚えていてください。

楽譜に必ずと言っていいほど頻繁に出てくる調です。

ハ長調で作られている有名な曲

さて、世の中は美しい音楽で溢れていますが、その中から「ド」から始まるハ長調で作られている有名な曲を数曲ご紹介します。

ご自身のピアノレパートリーを広げる際の参考にしてください。

ハ長調で作られている有名な曲
  • ビートルズ:レット・イット・ビー
  • ジョン・レノン:イマジン
  • Mr.Children:Tomorrow Never Knows
  • J・S・バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番「プレリュード」
  • S・ジョプリン:ザ・エンターテイナー

皆様はこの曲名を見て、どのような印象を持たれたでしょうか。

ハ長調の曲もクラシックからポピュラーの名曲までさまざまですね。

これらのメロディが頭の中で鳴ったり、鼻歌で出たりしたらとても喜ばしいことです。ハ長調が体に浸透している証拠だからです。ご自身でピアノの練習をするときも、この「音のイメージを沸かせる」ということを大切にしてください。

イメージがきちんとでき上がった状態で弾く曲は、ただ楽譜どおりに弾くより表情も豊かで聞く人の心を打つ演奏になるはずです。

ハ長調を理解したら、ハ長調の練習をしよう

ハ長調のイメージを持つことができたら、さっそく音階の練習も取り入れてみましょう。

音階を弾くことで、音楽の構成要素(どのような音で1オクターブが出来ているか、どのような指使いで弾くかなど)の理解を深めるきっかけになりますよ。

音階練習の方法(ハ長調の場合)

音階の練習は、比較的簡単に行うことができます。

例1:音階の5音まで、両手で弾く
  • 右手と左手の1の指・親指を、「真ん中のド」に置く。1つの鍵盤に2本の指が載りますがそのままで大丈夫です。
  • 次に、両指とも隣どおしを弾いていく。このとき、右は「ドレミファソ」となり、左は「ドシラソファ」となります。5の指まで行ったら、また「真ん中のド」まで戻ってくる。
  • これを数回繰り返す
例2:1オクターブ弾いてみる
  • 右手と左手の1の指を「真ん中のド」に置くところまで例1と一緒。
  • 右手が「ドレミ」左手は「ドシラソファ」まで行ったら、指をくぐり(左指はまたぎ)1オクターブ上の「ド」まで弾く。
  • 戻ってくるときは、右手は「ファ」まで一気に、左手は「ソ」まで弾く。
  • その後指またぎ(左指は指くぐり)をして、「真ん中のド」に戻る。
  • これを数回繰り返す

音階は繰り返し弾くことで、指も耳も徐々に慣れていきます。

指のテクニックの練習にもなる音階練習。

ぜひ毎日1回ずつでもいいので、弾いてみてください。

音階練習は楽しんで弾く

今回は、音階のしくみや効果的な練習方法についてご紹介しました。

シャープやフラットがついた調には触れませんでしたが、まずはハ長調から音階練習にチャレンジしてください。

何度も弾くことで、体が覚えていきます。他の調の練習をするときにも音のイメージがしやすくなるため必ず役立ちます。

「継続は力なり」。ぜひ継続させていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。