ピアノの指番号と運指表の読み方

ピアノレッスンを初めて間もない方に、ピアノを弾く際に覚えておくと便利な指番号と運指表の読み方について解説します。

指番号は、楽譜を見てピアノを演奏する上で必要であり、運指表は音の読み方や、鍵盤の位置、どの指で弾いたら良いかなどを目で見て理解できる便利な表です。

きれいな指使いでピアノを弾けるようになったり、音名やドイツ語読みなどの知識を深めて、どんな曲でも弾きこなせるようになると良いですね。

ピアノを弾くために必要になる「指番号」

ピアノの楽譜を見てください。音符の上や下には番号が書かれています。

例えば、右手で弾く「ソ」の上に”5”と書かれていたとします。これは何を意味するかというと「このソの音は、5の指を使って弾いてね」という楽譜を書いた人からの指示です。

また、作曲者や執筆者の「この”ソ”を5の指で弾くと、次の音を弾きやすくなるよ」というアドバイスの意味合いもあるのです。

このように「指番号」はピアノ演奏の良きガイド役です。

子供の頃、「指番号はきちんと守って弾きなさい!」と講師に言われ続けてピアノが嫌いになってしまった方も、大人になった今は「指番号は結構重要な役割を担っているみたいだし、守った方が弾きやすいんだな」とご理解いただけたら幸いです。

指番号の覚え方

指番号は、意外と簡単に覚えることができます。覚えやすい方法をご紹介します。

指番号の覚え方
  • まず、右手と左手の手のひらをぴたっとくっつけてみてください。
  • 右と左は同じ指番号になるので、このことを頭に入れておきます。
  • 親指から順に、1番と数えていきます。

人差し指は2番、中指は3番、薬指は4番、小指は5番です。

両指を同時に押しながら、親指から「1番、2番、3番…」と確認しておくと、いざピアノを弾くときスムーズに鍵盤を押せるようになります。小指から戻ってくることも、良い練習になりますよ。

練習を始める前のウォーミングアップとしてこのエクササイズを取り入れて下さい。

実際に楽譜上で指番号を読んで弾いてみる

次に、実際の楽譜を見て、指番号を見ながら鍵盤を押す(ピアノを弾く)作業をします。

ここでは、皆さんが良くご存知の童謡「チューリップ」の出だしの部分を題材に使い、説明します。

  • チューリップの出だし「咲いた、咲いた」は、音の名前で読むと「ドレミ、ドレミ」となります。
  • 「ドレミ、ドレミ」は、右手で弾きます。

まずは右手の甲を空中・目の前に用意し、準備しておきましょう。

  • 「ドレミ」は、1,2,3の指を使って弾きます。

「ド」…1番(親指)、「レ」…2番(人差し指)、「ミ」…3番(中指)の順で弾くことになります。

  • 空中で一度、指を動かしてみます。「ド、レ、ミ…」と動きましたか?
  • この空中練習がクリアできたら、鍵盤で弾いてみましょう。

「真ん中のド」に、右手の1の指(親指)を置き、順番に「ドレミ、ドレミ」と弾きます。

これができたら第一関門突破です。何度か「チューリップ」を練習してみたり、お好きな曲の楽譜を見ながら試し弾きをして、徐々に指番号に慣れてください。

指番号 左手の練習方法

左手にも、指番号があることは前述しました。

実際に左手でピアノを弾くときは、大体の場合が伴奏に徹するかと思います。

メロディを弾くわけではないので、音符数も右手よりも少なくてすみます。楽譜を良く読んで、1小節ずつ区切りながら指番号を読む作業に慣れてください。

ピアノの運指表

運指表というとなんとなく難しそうですが、小学校の時にリコーダーの指使い表をご覧になった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

ピアノにも指運びの法則があります。それを表にしたのがピアノ運指表です。

運指表には、ドの音は、何の指で弾くか、どこの鍵盤か等が書かれています。

ピアノの運指表の見方

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写真をご覧ください。

五線譜に、音階(音の階段のこと)の読み方を記した「階名」、その下には日本での音の読み方を記した「音名」、その下にあるアルファベットは、ドイツ語での音符の読み方とその記号を記してあります。

下にあるのはご存知のとおり鍵盤図で、鍵盤の下に書かれている番号が、運指の番号です。

ご覧いただいているように、ピアノを弾く場合、5本の指を順番に親指から小指まで使うだけでは、その他の音が弾けなくなるときがあります。

運指表に書かれている指の順番は、「親指…1の指、人差し指…2の指、中指…3の指、薬指…4の指、小指…5の指」で弾くということを表しています。

ここで注意が必要です。

「ミ」を3の指・中指で弾いたのですが、隣の「ファ」には1と書かれていますね。

この場合は、下記のように弾き進めてみましょう。

  • 「真ん中のド」を1の指・親指から弾き始めて、「レ、ミ」と3の指まで進みます。
  • お隣りの「ファ」を弾くときは、また1の指・親指を持ってきて、弾き続けます。
  • 「ソ」は2の指・人差し指、「ラ」は3の指・中指…と進み、最終的に、次の「高いド」が、5の指・小指で終わっていれば大成功です!

ピアノの指番号と運指表の読み方を知って、よりピアノへの理解を深めよう

いかがでしたか?ここまで、ピアノの指番号と運指表の見方についてご説明しました。

ピアノを弾いていると、音楽の法則やさまざまな決まり事に出会うことがあります。

一つ一つはそんなに難しくはないのですが、「覚えることが多いな」と考えてしまうと、苦手意識が先に立って、ピアノ練習のブレーキになりかねません。

このため、大人の皆さんには、ご自分のペースに合わせてゆっくりと必要なことを学び取っていただけたら幸いです。

指番号がわかると、それだけで何倍も楽譜を読みやすくなります。

運指表では鍵盤の位置と音の名前を確認しながら、実際のピアノと照らし合わせたりするなど、チャレンジしてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。