初心者が独学でピアノを弾くための7ステップ

ピアノを独学で練習した場合、どのようなステップを踏むと人前で弾けるレベルまで上達することができるのでしょうか?

ピアノが弾けるようになるまでの過程を、7段階にわけてご説明していきます。

いろいろな曲が弾けるようになると、「ピアノってこんなにおもしろいんだ!楽しい!」と思えるようになりますよ。楽しくレッスンが進められるように、この記事でお手伝いができれば幸いです。

ステップ1 小学校で鍵盤ハーモニカを習った経験を生かそう

「小学校で習った鍵盤ハーモニカなら弾き方を覚えているよ!」という方、いらっしゃいませんか?

音楽の授業では、無理なくクラス全員が取り組めるような曲を習うことが多いのですが、いざ学芸会や運動会のような大きなイベント前になると、見たこともない音符が出てくる楽譜を手渡されたりもして、戸惑う生徒さんも多かったかもしれません。

それでも、なんとか本番には間に合って演奏は成功するので不思議です。

このようなわけで、ほとんどの方は小学校時代に基本的な鍵盤の弾き方や少し難しい曲への挑戦をされています。ですから、これから一人でピアノを弾けるようにしたい方も、自信をもって当時を思い出しながらピアノに取り組んでください。

ステップ2 鍵盤の上で指を動かしてみよう

次にできること。それは、鍵盤の上に指を置きピアノに触れることです。

先ほどステップ1で鍵盤ハーモニカについて触れましたので、もし弾き方を覚えているという方は、思い出しながら5本の指で弾いてみてください。

この際、手の形だけ少し注意します。テニスボールをつかむようなイメージで、甲を少々丸くします。そうすると、指の形もやわらかな丸みを帯びるのではないでしょうか。

指を伸ばしながら弾かれるピアニストの方もいますが、とりあえず5本の指がきちんと動かせるようになるまで、この丸くなった指先(ツメと指先の肉の間)で、鍵盤を下まで押しましょう。

鍵盤の中央に座り、黒い鍵盤が2つ並んだ左側にある白い鍵盤は、「真ん中のド」です。

親指を置いてドを弾いたら、右に一つずつ移動し、「レ、ミ、ファ、ソ」と5指を使って弾き進めましょう。

「ソ」の音の小指から、逆に下りてくることも練習になりますよ。

ステップ3 楽譜を読めるようになろう

とりあえず5本の指が動くようになったら、次は楽譜を読めるようにします。

こちらも、学校の義務教育で一度習っているので覚えているかたもいらっしゃるかもしれません。楽譜は、5本の線で書かれています。

5本の線は順番に、下から第1線、第2線と呼んでいきます。線の線の間は「間(カン)」と呼ばれ、これも下から第1間、第2間と呼びます。「間」は全部で4つ、「線」は全部で5つです。

音符は、まずはじめに5つの音だけは読めるようにすることをおすすめします。真ん中のドは、実は楽譜上の5本の線では表すことができません。第1線の下に丸く音符を書き、横棒を足して表します。

 

覚えている方もいらっしゃると思いますが、音符は比較的簡単に読むことができます。音符の順番は、「線、間、線、間…」と続いていくため、例えば「真ん中のド」からスタートしたら、次の「レ」の音は第1線にぶら下がったように丸く音符を書きます。

次の「ミ」は第1線に串刺しのお団子のようにまたいで書いてあり、「ファ」は第1線と第2線の間である第1間に書いてありますよ。最後に「ソ」は、第2線に串刺しです。

この5つの音符の場所を楽譜で探せるようになれば、上に行けば「ラ、シ、ド…」と続いていきます。

音符を一つずつ指で追って何の音かを確認する作業も、楽譜を早く読めるようにする早道になります。覚えるまで根気強くチャレンジしてみてください。

ステップ4 楽譜上の指番号を覚えよう

ピアノを弾くときには、楽譜の音符にふられた指の番号を覚えておくと便利です。

両手とも、同じ指が同じ番号になりますから、比較的覚えやすいかもしれません。

指の番号(左右とも同じです)

親指…1
人差し指…2
中指…3
薬指…4
小指…5

ステップ5 5本の指だけで弾ける曲にチャレンジしよう

楽譜が読めるようになったり、5本の指が動かせるようになったりしたら、ピアノで弾いてみましょう。

ここでは、例として5本の指だけで弾ける童謡チューリップの最初のフレーズ「咲いた、咲いた、チューリップの花が」の部分を取り上げて説明します。

はじめに、右手の親指・1の指を「真ん中のド」におき、続けて「レ、ミ」と人差し指・2の指と中指・3の指で順番に押してみてください。

ここでうまくいかなかった方にアドバイス。

一度声に出して、「ド、レ、ミー」と唱えてみませんか?何回か歌ったら、ピアノを弾くのに合わせて一緒に歌ってみてください。

音を声に出して発すると、脳から指先に指令が伝わりやすくなります。この3つの音がうまく指になじんで弾けたなら、もう一度同じように弾きます。

同じ音が2回続けて出没するのが「チューリップ」の出だし部分です。繰り返して練習することで「咲いた、咲いた」の部分が自然と弾けたことになりますよ!

次に「ソミレドレミレ」ですが、少々長いので「ソミレド」と「レミレ」に分けて練習してみましょう。

「ソミレド」の「ソ」は、小指・5の指から始まります。「ミ」は中指・3の指を使います。「レド」は、隣どおしなので人差し指・2、親指・1の順番で指を動かしてみましょう。

「ソ」から「ミ」に行くときは間の「ファ」の音を飛ばしますので、ちょっと難しいなと感じるかもしれません。うまく弾けない場合は「ソ、ミ」だけ抜き取って何度か練習してみてください。

「ソミレド」がなんとか弾けるようになったら、次に進みます。

「レミレ」は、人差し指がレ、中指がミ。最後の「レ」は人差し指に戻るだけです。

これも声に出して唱えながら弾いてみると、早く理解できるかもしれません。歌いながらのピアノ練習は、弾けるようになるための早道です。ぜひお試しください。

これで、チューリップの出だし部分は練習が完了したことになります。おつかれさまでした!

ステップ6 楽譜屋さんに行って、弾けそうな楽譜を手に入れよう

あなたの住む町に楽器屋さん・楽譜屋さんはありますか?

たとえば紀伊國屋書店のような大きな書店でも楽譜コーナーがありますが、大体の楽譜コーナーは、ピアノの上達レベル別に本棚を仕分けして楽譜の展示をしています。

J-POPもあれば宮崎アニメもあり、ディズニーはもちろん、クラシックも、大抵のものは初級・中級・上級とレベル別に揃います。

ぜひ、初級者向けと書かれた棚に置かれた楽譜を手に取って、ご自身が「弾いてみたい」「これなら弾けるかも!」と思う楽譜を1冊買って、譜面を見ながらピアノを弾くことにチャレンジしてみましょう。

ステップ7 楽譜屋さんで見てほしい「教則本」と「ドリル」のコーナー

独学でピアノを習う方におすすめなのが、教則本とドリルのコーナーです。

ここには、ピアノ初心者の方向けの、ピアノが弾けるようになる教則本(ピアノの教科書のようなもの)、漢字ドリル・計算ドリルの音楽版「音楽ドリル」がずらりと並んでいます。

子供向けのものが多いのが現状ですが、その分優しく丁寧に説明してあるので大人でも理解しやすいことが特徴です。キャラクターと一緒に音符を読めるようにするもの、CDやDVDが付いて耳と目からピアノを弾けるようにするものなど、いろいろな視点から無理なくピアノを弾けるようにするための教則本・ドリルが出版されています。

基本的な両手の使い方や基礎練習の方法、楽譜に書かれた記号の読み方まで、ピアノの「知りたい!」を解決できる楽譜が各出版社から出ていますので、教則本とドリルもお手元に準備して、ピアノへの学びを深めることをおすすめします。

少しずつレベルを上げていこう

楽譜が読めて両手の指が動けば、あとは上達するだけです。

ぜひご自分の弾きたい曲を目標に設定していただき、なるべく継続してピアノの練習をしてください。レベルが上がってくると、指の運び方などが少々難しいものでも弾きこなせるようになります。

その時その時のレベルに合った楽譜を見つけたり、ピアノ上でご自身でアレンジしたり、いろいろな方法を楽しみながらピアノを弾いていきましょう。

目標は両手で1曲!ゆくゆくは人前で演奏することにチャレンジ!

ここまで、「独学でもピアノを弾きたい!」と思う方がどのようにすればピアノをマスターできるのか、お伝えしてきました。

短時間でもよいので毎日少しずつピアノに向かうと、昨日までできなかったことが今日はできたということもあり得るのが、ピアノ練習の面白いところではないでしょうか。

「継続は力なり」。ぜひあなたのピアノ目標に向かって突き進んでいただき、ゆくゆくは人前でも演奏できるまで上達できたら良いですね。

独学でピアノを弾けるようにするポイントは、「ピアノに慣れるまでは少しずつ、無理なく練習することが大切」という点です。

ゆったりとした気持ちをもってピアノにむかい、できることを徐々に増やしていくスタンスでピアノと向き合ってみましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。