ピアノは短期間でも弾けるようになれるものなのか? 集中して練習すれば、1曲演奏できるようにはなる。

独学でピアノを弾けるようにしたいとき、「ピアノってどのくらいの期間練習すると弾けるの?」と気になりませんか?そもそも、ピアノって短期間でも弾けるようになるのでしょうか…。

そこで、今回は1曲だけ弾けるようにする場合と、楽譜をパッと見ただけである程度弾けるようにする場合に分けて、それぞれどのような練習法を行えば目標に到達できるかをご説明したいと思います。

短期間で1曲だけ弾けるようになりたい場合

ピアノを弾くことは一見難しそうに思われるかもしれませんが、ポイントを押さえて効率的な練習をすることで、比較的早く弾けるようになります。

とにかく1曲だけ演奏できるようになりたい!何をするべき?

たとえば、結婚式などのセレモニーの場で「どうしてもピアノ演奏を1曲送りたいんだ!」とか、お気に入りの曲があって「この曲だけでいいから自分で演奏してみたい」など、ピアノ演奏に対する希望もそれぞれかと思います。

ピアノを一日でも早く弾けるようにしたいですね。

STEP1 まずは楽譜を手に入れよう

「この曲だけピアノを弾けるようにしたい!」と思ったら、まずは楽譜を手に入れましょう。

楽譜には、その曲にふさわしい指の使い方が分かるようになっていたり、弾き方のアドバイスが掲載されているものもあります。

何よりも、音を弾き間違ったときの確認作業に役立ちますので、ぜひご自身が弾けそうなレベルの楽譜を手に入れてみてください。

楽譜コーナーの店員さんは皆さんが求める1曲について、どのようなレベルの楽譜がどのくらい存在するか、アレンジはどの出版社が上手かなどを把握しているものです。

ぜひ、楽譜選びを迷ったり希望に沿うものを見つけられないときには、店員さんを頼ってください。楽譜選びのプロに相談することをおすすめします。

STEP2  短い小節に区切って、片手ずつマスターしていく

ピアノを弾けるようになりたいときは、一気にすべてを弾けるようにしたいもの。「あんな風に弾きたい…」なんてイメージがある場合は、なおさらかもしれません。

でも、ココはグッと我慢です。ピアノの演奏をマスターするときには、練習のハードルを無理にはね上げないように、少しずつ区切った練習で確実に弾けるようにしていきましょう。

楽譜を見ると、縦の線で区切られた部屋のように音符がわかれています。これを「小節線」といいます。

小節線を追っていくと、1段の中が4~8小節の部屋に区切られていませんか?「1回の練習で、1段ずつ」などと目標値を決めて、演奏にチャレンジしてみましょう。

また、はじめから両手で練習すると混乱してしまう場合があります。とりあえずは片手ずつの部分練習をはじめ、「マスターできたら両手で合わせて弾いてみよう」と繰り返して弾くことが上達の早道となります。ぜひお試しください。

STEP3 部分練習ができたら、フレーズの区切りごとにまとめて弾く

なんとか両手で1段ずつでも弾けるようになったという方は、次はフレーズごとに区切って練習してみませんか?

フレーズとは、曲で一番盛り上がるサビまでの部分だったり、サビの部分そのものだったりします。一番わかりやすいのは、メロディを歌ってみたときに区切りの良い、その間の部分を指します。

フレーズに分けて弾くと、「あ、ここは盛り上がりの前だから静か目に弾くほうが合うな」とか、「ここは一番盛り上がりたい場所だから、大きな音で弾こう」というイメージがわきやすくなります。曲の雰囲気に合わせて演奏できると、ただ楽譜を追うよりも表現力がついて、聞く人にとっても聞きやすくなります。

詩の朗読やラジオのMC、普段の会話なども同じかもしれませんね。

自分の演奏の先にある相手のことをおもんぱかって弾くことを、練習の段階から大切にしてみてください。

STEP4 さあ、1曲通そう!

日頃の練習を地道に頑張ってきたら、1曲を通して演奏してみましょう。

間違えながらでも、止まりながらでも構いませんので、チャレンジしてみてください。

うまく弾けましたか?まだ上手に弾けないという方も、ご自身のイメージ通り弾けるようになるまで、1曲を通して何回か練習することをおすすめします。

きっと、上手に弾けない場所が発見できるはずです。

STEP5 課題を見つけたら、ピックアップして練習する

1曲通して練習したときに「ここが苦手」「ここの左手の弾き方がうまくいかない」などと課題を見つけたら、最後にそこだけ抜き取って練習します。

このように、ていねいに練習を積み重ねると、失敗しづらいピアノ演奏力が身に付きます。

1曲弾けるようになれば、他の曲にもチャレンジできるので、ぜひピアノの練習を続けてみてくださいね。

短期間でも初見でスラスラとピアノを弾けるようになりたい場合

初見という言葉をご存知ですか?音楽の世界では、楽譜をパッと見せられたあと、それを見てすぐに楽器を演奏することを「初見演奏」と呼んでいます。

独学でピアノを弾けるようになりたい方に、その上達方法をご紹介します。

音楽大学の受験科目にもある「初見」をマスターするには

初見は、訓練である程度身につく技術です。ピアノを初めて弾く方にとっては、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、初見演奏を身に着けるなら、こんな方法もあるよ!というお話をしたいと思います。

ピアノの基本的な弾き方(5本の指がとりあえずは動く)は理解している方を想定して、ご説明します。

STEP1 まずは楽譜の読み方を覚えよう

初見は楽譜を見て演奏する方法であるため、楽譜を読めることが最低条件になります。

今、楽譜を見てもちんぷんかんぷん!という方でも、楽譜はすぐに読めるようになります。

STEP2  音楽ドリルを手に入れよう

楽譜の読み方には法則があります。5本の線の線上と間を一つずつ指で追っていくことで、書かれている音符が何の音かが分かるようになっています。

ご自宅にもしも楽譜があるなら、その楽譜を見て音符を読む練習をすることができます。「楽譜はない…」という方は、ぜひ子供用の音楽ドリルを利用してください。

音楽ドリルは音符の読み方を学ぶだけではなく、楽譜に書かれたさまざまな記号の意味や、イタリア語やドイツ語などで書かれた拍子をあらわす単語まで、理解できるようになっています。

楽譜には、繰り返しの記号や、ある記号まで弾いたらその先に飛ぶような、特殊な記号も出てきます。

見落としてしまうと、本来の曲どおりに弾けなくなる場合もありますので、音楽ドリルを通して、少しずつでも音楽の決まり事について理解を深めていけると、ピアノ演奏に役立つかもしれません。

音楽ドリルは、楽譜売場で手に入ります。専用の棚を設け、幼児用、小学生用など種類も豊富に出版されていますので、中身を見比べてお気に入りの1冊を見つけてください。

STEP3 あとは、楽譜を読む練習を続けるのみ!

初見という弾き方は、先ほどもご説明したとおり、楽譜を見ただけでスラスラとピアノを弾く技術です。

このため、できればいろいろな曲の楽譜を使って、音を読みながら練習する方法を繰り返していきましょう。

初見演奏は格好の良いものです。

「この曲弾いてみて!」なんて声をかけられてもすぐに演奏できるなんて、素晴らしい技術ですよね。

訓練次第でどのようなレベルにも到達しますので、とにかく楽譜を読む数をこなして、少しでも早く楽譜を読めるようにしていくことがおすすめです。

自然とピアノ演奏も上達しますので、チャレンジしてみてくださいね。

ピアノは短期間で弾けるけれど、努力も大事

ピアノを短期間で弾ける方法を、1曲集中型と初見ですらすら弾く型に分けて説明させていただきました。

どちらも不可能なことではないと、ご理解いただければうれしいです。

でも、どのようなことでも同じかもしれませんが、何かを突き詰めたいときには、少しの努力と継続することが大切になってきます。

なるべく効率よくピアノの練習と楽譜を読む訓練を積むことで、少しでも早く目標に到達できるように、ご紹介した方法を参考に、ぜひ練習を続けてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。