楽譜が読めなくてOK!初心者でもピアノを弾けるようになる方法

楽譜が読めなくてもピアノは弾けるようになります。ピアノにまつわる決まり事を少しだけ覚えれば、自分の指を使ってピアノを弾くことができますよ。

理由は簡単です。耳で聴いた音を鍵盤から探し出せるようになれば、楽譜が読めなくてもピアノを弾けるようになるからです。今回は、この音を探る力について解説します。

最初は短くて簡単な曲からスタートして、ピアノの音と鍵盤に指が慣れたら、徐々にステップアップしましょう。詳しくご紹介します。

楽譜を読まずにピアノを弾けるようになる方法

楽譜には黒い玉のようなものがたくさんあって、その黒い玉にも棒がたっていたり、旗がたっていたり。数字もあるし、見るだけでも覚えるのが大変そうですよね。

世の中でピアノレッスンをする先生方は、できるだけ楽譜を見て弾けるようになりましょうとすすめると思いますが、今回はあえて楽譜を使わずにピアノを弾けるようになる方法をお伝えします。

白い鍵盤の音はどのような音がするのかを覚えよう

楽譜を読まないでピアノを弾くときに頼りになるのが、耳に聞こえる「音」そのものです。

ピアノの鍵盤を見ると、黒い鍵盤と白い鍵盤がありますね。弾きこなせるか不安になるかもしれませんが、はじめは白い鍵盤だけ使っていきたいと思います。

STEP1:白い鍵盤には、音の種類が7つしかない

本物のピアノの鍵盤は、端から端まで88鍵あります。幅が広いため「ピアノって実は大きい」という印象を持つかもしれません。「こんなにたくさんの音を全部覚えるの?」と驚く場合もあるかもしれませんが、実際は、白い鍵盤には7種類(ドレミファソラシド)しか音の種類がありません。

この事実をまず覚えておいてください。

STEP2:ピアノの鍵盤はいろいろな音がすると理解する

まずはピアノの音そのものに慣れましょう。

好きなように、まるでトランプの神経衰弱のゲームでカードをひっくり返すように「これは何?」と思いながら鍵盤を押してみてください。だんだん耳がピアノの音に慣れてきて、馴染んでくると思います。

STEP3:ここの鍵盤を押すとこんな音がすると予測できるようになったらOK

人差し指だけでも構いません。左のほうにある低い音から、右のほうの高い音にむかって順番に鍵盤を押してみます。すると、ある法則に気づくと思います。音は繰り返しやってきますね。

高低の差はありますが、同じ順番で「ドレミファソラシドレミ…」と何度も何度も出てきます。それがわかるようになったら大丈夫!次のステップに進みましょう。

基(もと)になる音「ド」の場所を覚える

ピアノの真ん中に向かって椅子に座り、鍵盤を見てください。黒い鍵盤が2つ並んでいるのが目に入ると思います。その黒い鍵盤の左側の方の左下にある白い鍵盤。

これが「真ん中のド」と呼ばれます。

初心者の方がピアノに向かうときは、比較的ポピュラーでしかも音符の数が少ない短めの曲から練習を始めると良いでしょう。例えば「チューリップ」「きらきら星」など子供の頃に出会う曲。

または「楽譜が読めなくてもピアノは独学で弾けるようになる」の回でも触れましたように、ラーメン屋台のおじさんが奏でる「チャルメラ」の音楽も、「真ん中のド」から始まりしかも3つの音しか出てこない、とっつきやすい曲です。

これらの曲をマスターするためにも「真ん中のド」の場所を忘れないでくださいね。

右手の指の使い方を覚える

「真ん中のドがわかったけれど、どうやって指を使うの?」と思った方、今からご説明します。
とりあえずは右手だけ使って、実際にピアノを弾いてみましょう。

STEP1:指と手の形に気を付けて「真ん中のド」に親指を置く

「真ん中のド」に右手の親指を置きます。このとき、指はピーンと伸ばさずに手の甲を丸くするのがポイントです。指が伸びていると鍵盤との接地面が広くなってしまい、他の指を動かしづらくなってしまいます。

ゆくゆくはテンポの速い曲や音符の数が多い曲も弾けるようにしたいので、なるべく指の先で鍵盤を押すように癖をつけてしまいましょう。

パソコンのキーボードを打つときのような、指も甲も少し丸くなった形が良いかもしれません。

STEP2:「親指は真ん中のド」から始まって、小指が置かれるのが「ソ」

次に、5つの指を順番に鍵盤に載せていきましょう。

親指で「真ん中のド」を押してみてください。パソコンの手の形のまま、人差し指で「レ」中指で「ミ」と弾きます。

これをもう一度繰り返すと「チューリップ」の出だし「さいた、さいた」の部分が弾けたことになります。「チューリップ」ならわかる!という方、もう少しお付き合いください。

STEP3:「ドレミ」と歌いながら弾くことにもチャレンジする

チューリップの出だしをもう一度練習してみます。

このとき、「ドレミ」と歌いながら弾くことにもチャレンジしてみてください。
頭と指が連動するので、間違ったときにも気づきやすくなりますし、ドレミの場所と音を早く覚えることにもつながります。

何度か頑張って弾くと、「あ、だいぶ慣れてスラスラ弾けた!」と思える瞬間がやってきます。

STEP4:「ドレミ、ドレミ」が弾けたら先に進もう

「チューリップ」は、5本の指があれば弾けます。「ドレミ」と出だしの部分が弾けたなら、次は「ソミレド」にチャレンジです。

「ソ」は小指、一つ飛ばして中指が載っているのが「ミ」でしたね。「ミ」の音は、出だし部分「ドレミ」でも出てきました。自信をもって「ミ」を弾いてみてください。

次は「レド」です。これも出だし部分で弾きました。人差し指で「レ」、親指で「ド」。

最後に「レミレ」です。「レ」は人差し指、「ミ」は中指。最後に「レ」に戻って、今日のところはおしまいです。ここまでで「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と弾いたことになります。お疲れ様でした!

大切なのは耳で聞いた音をコピーして弾く力をつけること

いかがでしたか?初めて、童謡「チューリップ」の、曲の途中まで弾いたことになりました。難しかったでしょうか、それとも思ったより簡単だったでしょうか…。

楽譜を使わずにピアノを弾くときに必要なのは、「音」を探る力です。

耳で聞いた「あの音」を、実際にピアノの鍵盤で探すという作業ができるようになりさえすれば、簡単な指の使い方(これを運指と呼んでいます)をマスターしたのち、いろいろな曲ににチャレンジできるようになります。

「楽譜がなければピアノは弾けないんだ」と思い込まないでください。
どのような方法でもピアノは必ず弾けるようになります。
一緒に楽しくピアノを弾いていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。