大人がピアノを独学で学ぶときに有利なこと&気をつけるべきことのまとめ

今回は、「大人になってからピアノを習いたい、しかも独学で・・・」という前向きな大人のピアノビギナーにぜひ知っていただきたいことをお伝えします。

ピアノにまつわる様々なことを覚えたり練習したりするとき、大人はどのようなことを行なえ、実行に移せるのでしょうか。注意点も参考にしていただき、少しでもピアノが上達するように効率よくレッスンしていきましょう。

大人になってからピアノを弾くときの有利な点

大人になってからピアノを始めるとどのようなことがプラスに働くのか、考えてみました。

大人が有利な5つのこと

1、文字や数字が読めるので、楽譜の決まりごとがはやく覚えられる

2、インターネットを駆使できる

3、効率的な練習方法は何か見つけることができる

4、カラオケに行ける!

5、自分の意思で始めたので、頑張りが持続する

このような5つのことが言えるのではないかと思います。

詳しく説明していきます。

漢字や数字が読めると、楽譜を簡単に読めるようになる

幼少期にピアノを習い始める子供には、漢字や数字が読めないため楽譜が理解しづらい子も大勢います。このため大人からピアノを始める場合は、文字や数字、計算ができる時点で有利です。

例えば好きな曲があって、それを弾きたいと願いピアノ練習を始めるのであれば、大人ならメロディの予想がだいたいつくのでは…と思います。「少しだけならメロディラインを鼻歌で歌えるよ」という方もいらっしゃるかもしれません。

そうなると話は早いのです。音符の数が少ない楽譜を探すことさえできれば、覚えているメロディーラインをもとにして楽譜を簡単に読めるようになりますよ!

楽譜の中には、少しだけ決まりがあります。1,2,3,4という「拍子」だったり、「音符が表す音の長さ」だったり。独学でピアノを弾けるようにしたい場合は、この楽譜の決まり事を、少しだけでも覚えられると上達が早まります。

今の時代は「インターネット」で何でも調べられる

楽譜の決まり事は、小学校の音楽の授業で習ったレベルくらい覚えればピアノを弾くことはできます。「大人になってそんなの忘れちゃったよ…。」という方は、ぜひインターネットを駆使しましょう。

ひと昔前までは、わからないことがあるときにはまず図書館に行って辞書や辞典を開いて、ノートにとって…という時代でしたが、今は違いますよね。ネット環境さえ整っていれば、なんでも知りたい情報がすぐ入手できます。

そこで、ぜひインターネットで楽譜の不明点を調べてみてください。四分音符、八分音符などの音符の種類、お休みするときの休符の種類、音符にふられた番号は何を示すのかまで、どのようなことでもインターネットを活用しましょう。もちろん、当ブログでも楽譜に関することはご案内しております。

楽譜の決まりごとや不明点がクリアになったら効率的に練習しよう

楽譜のさまざまな決まり事や分からない点がクリアになったら、ピアノにいっぱい触れましょう。

子供も大人も「練習しなさい!」と言われると逆に反発してピアノが嫌いになってしまいそうですが、独学でピアノを弾きたいと思った方は、練習を頑張れるかな…と思います。

そこで、仕事や家事で忙しくても、合間に少しピアノに向かうだけでも練習になる、効率的な弾き方をご紹介します。

弾きたい曲がある場合は、そのメロディーを鍵盤で探って見つけよう

弾きたい曲のメロディーを鍵盤で探す。これが、自力でピアノを弾くうえでとても大切な力になります。鍵盤の音は「ドレミファソラシド」の繰り返しですから、太くて低い「ドレミファソラシド」、高音で響く「ドレミファソラシド」と、いろいろな高さで音を出すことができます。

ぜひ、好きな曲の1部分でもピアノで探してみませんか?

はじめはゆっくりめの曲からはじめましょう。音を見つけやすくなります。なんども弾いてみてください。そのうちに「あ、これだ!私の弾きたかったメロディーはこれに近い!」と発見できると思います。

そして、右手だけで弾くのが大変なら、ぜひ左手も投入してはいかがでしょうか。ご自身の良く動く左の指も使って、右脳も左脳もフル回転させてメロディーを探してみてください。

鍵盤に慣れてきたら、自分のやりたい方法で練習を継続しよう

大人になってからピアノ練習を始めるメリットは、ご自身で「何が足りないか」を判断できるところです。「私は4拍で弾くのはできたけど、1拍だとまだ指がおぼつかないからそれだけチャレンジする」でも結構です。ご自身のペースで、ご自身がピアノでできるようになりたいことを伸ばしてあげてください。

「ちょうちょ」「チューリップ」なんでも良いので短いメロディをピアノで探そう

「ド、レ、ミ、ファ、ソ」先にご説明した練習で聞き慣れた、この5つの音さえわかれば、ピアノで弾ける曲はかなり存在します。

童謡が多いのですが、チューリップなら、出だしは「ド、レ、ミー」となります。このようにメロディーの1部分でも大丈夫です。探して弾いてみてください。そうすることによって、どの鍵盤がどのような音がするかを把握できるようになりますよ。

弾きたい曲をカラオケで歌ってみよう!

大人ができるピアノ練習の一環として、カラオケを組み込んでみてはいかがでしょうか。ピアノを弾けるようにする秘訣は「声を出すこと」にあるからです。ある曲を歌い始めたとします。

覚えているメロディーは、次に高い音がくるのか、低くなるのか予測がつきますね。その予測に基づいてメロディーを歌って1つの曲が完成します。

この予測する力は、ピアノに向かってもとても大事なことで、実際にピアノを弾くときにとなりの鍵盤を弾くのか、1つ間を空けて弾くのかなどが理解しやすくなります。

ぜひ一度試してみてくださいね。

指の体操をする

大人になると瞬発力が鈍ってくる場合もあり、頭で考えたことと指先とがなかなか連動しない時もあるでしょう。そのためにも、指をいつもピアノに載せて、鍵盤に慣れるための体操をしませんか?

1、手のひらに小さなボールを掴むイメージで、鍵盤の上に右手を載せたら、4つずつカウントしながら、親指から順に小指まで弾いてみます。たとえば、ピアノの前に座っておへその前の「ド」からはじめると下記の通りとなります。

2、「ドー(親指で弾いたら4つカウントする)、レー(左に同じ)、ミー(左に同じ)…」と続け、最後は小指で「ソ」の音が弾けていれば完成です!

3、慣れてきたら小指の「ソ」から下ってみましょう。これを、1往復から3往復、ご自身の都合に合わせて繰り返してみてくださいね。

4つのカウントに慣れたら、2つずつとか、1つずつとかといった具合に、少しずつ指が早く動くように体操のレベルも上げると良いですよ。

大人だからこそピアノを練習するとき気をつけたいこと

子供と大人でピアノの練習方法に違いはあるのでしょうか。少しアドバイスしたいと思います。

・無理をしない

普段使い慣れない指の動きをするのが、ピアノの練習かもしれません。無理に力を入れすぎたり、全力で鍵盤を押すと指やひじ、肩を痛める原因となります。手の形は「小さなボールを握った手の甲が丸くなった状態」を忘れずに。

指が足りないからと手の向きに反した体勢も負荷をかけてしまいますので、左手も投入しながら、探り弾きをするときはあくまで楽しく行ってください。

大人のピアノ練習は、無理は禁物です。

指の体操だけはできる範囲で続けてほしい

大人の指は、子供の時代にピアノを始めるよりは柔らかく動きません。

「手の形を丸く維持するだけでも大変!」と思う方もいらっしゃるでしょう。ピアノに触れることを長く休んでしまうと、指は徐々に動かなくなっていきます。

無理のない範囲で、できることだけで良いのですが、なるべくピアノに触る機会を少しでも継続していただきたいと思います。独立して指が動くように、指の体操はできる範囲で続けて下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音楽大学卒業後、(財)ヤマハ音楽振興会に就職。

在職中はヤマハ音楽教室の講師研修やテキスト作成の補助業務、会員誌の編集などを担当。出版部門に出向後は輸入楽譜の日本語ライセンス版や新刊情報誌の編集に携わる。

現在は指の病気のため講師業を休職中。「ピアノを弾いてみたい…」と願う方の一助を担えたらと思い、初心者の方にもわかりやすく丁寧に執筆しました。